朝ズバッ!で紹介弁護士数飽和状態?新人は就職氷河期中

群馬県 太田市で弁護士として働く平井優一弁護士は司法修習生の時から開業の準備を進めて昨年12月に弁護士登録と同時に事務所を開業した。

その開業資金は親から借りた200万円、平井さんは法律事務所へ就職せずにすぐに独立する「即独弁護士」(そくどくべんごし)。

しかし開業して2ヶ月で依頼リストはいまだ空のまま弁護士としての仕事は1件のみ、まだ入金されていないので弁護士報酬は2ヶ月で0。

親から借りた資金も少なくなっている、新人弁護士が借金をかかえる理由は弁護士の数が増え法律事務所に就職できないことと8年前にはじまった司法制度改革、司法試験を受験するには法科大学院に通う事になる為200万円から300万円ほどの学費が必要となる。

現在平井弁護士の借金は400万円で法科大学院に通う学費が200万円と親に借りた開業資金が200万円の内訳となっている。

このまま仕事がなければ更に借金が膨らむばかりです。

新人弁護士も大変ですが司法修習生にも大きな問題がおきています。

昨年まで支払われていた司法修習生への給料廃止された事、今年の修習生から月収なし(貸与のみ)、交通費なし、住宅手当なし、奨学金などのように月額20万円程度を借りるようになり6年後からの返済を求められるようになりました。

研修中の1年間はアルバイトも禁止でその期間の生活・活動資金は自前で調達しなくてはならない。

日本弁護士連合会の宇都宮健児会長は「日弁連が調べたら平均2人に1人くらいが300万円程度(給与制時)の借金をしている、ところがこれが貸与制になると600万円位の借金を抱えて弁護士になることになる。充分に議論されないままに貸与制に移行されたのでなんとか貸与制を阻止しようとしている。」とお話ししています。

ある20代の司法修習生は高校生の時から苦学して学校に通った為総額1000万円以上の借金があるといいます。「借金があって首が回らないという若手の弁護士とかでもお金に走った仕事をするということもしかねない、自分に余裕がないと人を助けられないし逆に人を貶めてでも今の自分を救おうと思ってしままう人も出てくると思う」といっています。

司法修習生の進路の比較ですが2001年には975人が弁護士になって就職が決まらない人はわずか2%だったのですが2011年には2152人が弁護士になって就職が決まらない人は22%になっている。

日弁連2011年度アンケートによると司法修習生の弁護士デビュー前の借金(奨学金・親など)へ平均420万円ですが最大で2000万円という方もいるそうです。

政治改革・行政改革・司法改革の影響だそうです。

弁護士さんも大変な時代になってしまいました。

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。